アーリオ・オーリオ・ペペロンチーノ(aglio olio e peperoncino:イタリア語)は、
アーリオ (aglio = ニンニク、大蒜 )
オーリオ (olio = オリーブオイル、本来は「油」のこと )
ペペロンチーノ (peperoncino = 赤唐辛子 )
の3つの素材を組み合わせた名前のことです。
日本では、アーリオ・オーリオ・ペペロンチーノが「ペペロンチーノ」と略され、パスタ・レシピ(料理)の1つになっています。
(本来なら「赤唐辛子」と言っているだけなのです・・・)
私もこの「ペペロンチーノ」はよく作って食べますが、実は、イタリアでは「ペペロンチーノ」というパスタのレシピはほとんど存在しないそうです。
この「ペペロンチーノ」は料理の途中であって完成形でないのです。
いろいろなパスタレシピを作る際の下味なのです。
ジェノベーゼなどを作る際にも、この「ペペロンチーノ」をベースにすることもできますし、あらゆるパスタの下味なので、パスタ好きにとっては外せない調理でもあります。
<アーリオ・オーリオ・ペペロンチーノ>
<材料>
ニンニク(大蒜) | 1片 |
---|---|
赤唐辛子 | 1本 |
オリーブオイル | 大さじ1~3 |
※オリーブオイルには好みがありますが、私の場合には大さじ3ほど入れます。
<レシピ(料理) 作り方>
1.材料を下処理します。
■ニンニクは芽(芯)を取ってみじん切りにします。
(参考)ニンニク(大蒜)の取扱方法 ~必ず芽(芯)を抜こう
■赤唐辛子は種を抜きます。
(参考)赤唐辛子の下処理(調理)方法
2.フライパンに材料を入れます。
ここで2つの大きなポイントがあります。
<材料と火の順番>
フライパンに火をつける前に材料をすべて入れ、それから火をつけます。
赤唐辛子とニンニクは食べるためというよりも、味と香りのためにあるものです。
オリーブオイルに味と香りを付ける作業になるので、オリーブオイルが冷たい状態のほうが付きやすくなります。
<火加減>
とにかく弱火でじっくりが基本です。
繰り返しになりますが、香りと味をオリーブオイルに移す作業なので、調理をするというよりもじっくりとエキスを出しているイメージを持って臨みましょう。
ここで火の加減を間違えると、ニンニクも赤唐辛子も真っ黒になり、焦げ臭いペペロンチーノができてしまいます。
ある程度時間が経てばニンニクと赤唐辛子の匂いがつきますのでこれで完成です。
この時点で赤唐辛子の役目は終わりです。辛味はすでに移ってしまいましたので、捨てても構いません。(飾りで入っていても良いでしょう)
この状態でゆでパスタを入れると、いわゆるペペロンチーノが完成です。
塩コショウで味付けを調整すればそのままで食べることができます。
そして、パスタとバジルソース(ジェノバソース)を入れれば、ジェノベーゼにもなります。
すべてのパスタ・レシピ(料理)の基本なので、いろいろ応用してみてください。