プランターでも畑でもない、レイズドベッド
レイズドベッドを聞いたことがありますか?
レイズドベッドとは、英語で「raised bed」。
直訳すると、「高くした、ベッド」
つまり、「高くした畑」というような意味です。
木枠やブロックなどで囲ってある、花壇のような場所です。
地面と同じ高さではなく、「高くした花壇」ですね。
ではこのレイズドベッドは、どんなメリットがあるのでしょうか。
レイズドベッドのメリット
レイズドベッドは、「高くした畑」なので、地面より土が盛られていて、高い位置にあります。
これがいろいろなメリットを生みますが、3つの大きなメリットがあります。
1.排水性が良くなる
バジルや大葉などのハーブは、地中海生まれですから、水の少ない場所でもよく育ちます。
水は必要なものの、あまり多くても育ちが悪くなります。
土の種類はとても大切です。
ですが、土の位置が地面よりも高ければ、その分だけ水は下に排水されていきます。
地面と同じ高さよりも、水分量が少なくなるのです。
また、レイズドベッドはプランターのようなものですから、陽も当たります。
それによって、土が温まり、より水分の蒸発も早まります。
じゃあ、プランターと同じじゃない!?
そこが、レイズドベッドの違うところです。
2.地面と繋がっているので根が伸びる、水持ちも良い
プランターは囲われた中で育つので、根が伸びる先に限界があります。
しかしレイズドベッドは、地面と繋がっているので、伸びようと思えば、自由に伸びていくことができます。
根詰まりを起こしにくいので、根が健康に育ちます。
また、地中には水分が保湿されているので、根を伸ばせば水分を補給することができるので、根が伸びようと努力をし、元気に育ちます。
また、地中の水分は蒸発するために地表へと上がってくるので、レイズドベッド内の水分がなくなったとしても、地面から水分を補給することもできるのです。
3.日当たりが良くなる、作業がしやすい
レイズドベッドは高さが出るわけですから、他の植物よりも高い位置に植えられることになります。
これによって、他の植物に埋もれることなく、陽が当たりやすくなります。
また同時に、プランターのように高さが出るので、作業がしやすくなります。
レイズドベッドを作るには?
レイズドベッドは、ブロックでも木材でも簡単に作れます。
高さを出せば良いだけですので、木枠を作るだけで良いのです。
もちろん、陽が当たり土に触れ水分もあるので、腐ることもありますが、何年かは持ちます。
ブロックで作れば、さらに耐久性はあるでしょう。
わが家には、レイズドベッドが3つあります。
イチゴを栽培したり、グリーンカーテンにしたり、様々です。
ハーブにはとても最適な環境ですが、様々な活用があるので、ぜひお試しください。
簡単に作るには、レイズドベッドという名称でも売られていますが、
ガーデンフレームという名前でも出ています。
ガーデンボックスなどもあります。
ただし、
焼き杭など「ガーデンエッジ」と呼ばれるもので、作るとすぐに土で崩れていくのでオススメしません。
土はそれなりに圧力があるので、四角い枠でちゃんと囲うことが大切です。