1本のバジルを放任栽培でそのまま育てるよりも、葉を増やし多くの収穫量を得る栽培方法があります。
また摘芯は、栽培量を増やすためだけでなく、病害虫を防ぐための方法でもあります。
摘芯(摘心)栽培(てきしんさいばい)とは
摘芯(摘心)栽培(てきしんさいばい)とは、収穫量を増やすために脇芽を成長させて逆三角形状に葉を広げていく栽培です。
一番の芯部分(幹)となっている部分を切ってしまう(摘んでしまう)ことから摘芯(てきしん)と呼ばれています。
摘芯(摘心)をしないと、一番芯となる幹部分が伸びていき、自然と脇芽が伸びてやはり逆三角形になっていきますが、それでも幹部分に栄養がどんどん送りこまれていくので、収穫できる葉の数は少なくなってしまいます。
また、摘芯(摘心)をしないとバジルの背の高さがとても高くなってしまうので、高さを抑えるためにも摘芯(摘心)をすることをオススメします。
摘芯(摘心)の方法
バジルの葉がある程度の数(8~10枚くらいの葉に成長)になったら、一番の幹となっている先を切ってしまいます。
何だかちょっとかわいそうな気がしますが、そこは心を鬼にして「チョキン」と切ってしまってください。
① バジルがある程度成長(8~10枚くらいの葉に成長)したら、点線の位置で切りましょう。
根元から2つくらいの枝(葉だと4枚分)くらいを残し、ハサミなどで切ります。
② 切り離した側は、そのまま料理をするか、更に増殖させることができます。
切り残された元の幹は、そのままにしておいてOKです。
③ 切り残された元の幹ははそのまま成長すると、脇から枝が伸びてきます。そしてそのまま2本に分かれて成長していきます。
④ 2本共に大きく育ちますので、切ったことすら忘れてしまいます。
こうして先っぽを切っても、実はすぐ下にある枝の部分から新しい葉が伸びてきます。
こうして先が二つに分かれて育っていくので、単純に倍増したということになります。
もちろんこの先を再度分けてもいいです。
こうすることであまり高くならないように育てることができます。
黄色い矢印の部分が幹です。
そこから黄緑色の方向に広がっていきます。
そして切った先っぽの部分ですが、実はここからも増殖が可能なのです・・・
摘芯栽培は、病害虫を防止する
摘芯栽培をすることで、風通しが良くなります。
もちろん摘芯で葉の量は多くなりますが、それより病害虫で食べられない葉を増やすのではなく、健康で元気な葉が増えれば、その分だけ収穫量をアップさせることができるのです。
ネットを張ったり、マルチを敷くことで成長をさせる一方で、摘芯はとても重要な役割を果たします。