昨年使用したプランターの土の整備をしたら、次は土作りをしていきましょう。
バジルと大葉(青じそ)で、昨年の土を再生してプランターで栽培するために必要なこと。
大切なのは3つ。土の栄養分を補給することと、土を酸性から弱アルカリ性にすること、微生物の再生です。
微生物の再生は、土のリサイクル材を使うと便利
土の中には、微生物がそれなりに住んでいることが重要です。
でも現状は、乾燥してカラカラの状態・・・微生物は戻ってきてくれるのでしょうか。
そのままでは・・・なかなか難しいですね。
そもそも土作りをゼロから行っても、微生物は居ません。
ですから、土作りをゼロから行うように作れば、作ることも可能です。
現状の乾燥したものは、赤玉土やバーミキュライトだけになった土と考えて良いでしょう。
ですから腐葉土や苦土石灰などを入れて中和させれば良いのです。
あるいは、最も良い方法は堆肥を入れることです。
堆肥は自宅でも作れます。
私は自宅で生ゴミから堆肥を作っています。
・・・でも、それができる環境にない人も多いはず。
そこで、堆肥を買うことができます。
腐葉土なども堆肥の一種ですが、腐葉土を混ぜてもなかなかすぐには微生物は増えてくれません。
そこで、土壌改良材などと呼ばれる、土を再生する土というものが売られています。
こういうものを混ぜれば、そこそこ土は早いスピードで再生してくれます。
土をアルカリ性にする
●日本の土はほとんどが酸性で、土はほっておくと酸性になります。土の中に含まれるアルカリ分(石灰)が雨や水によって流れてしまうためです。
酸性の土は野菜などを育てるには最適ですが、地中海生まれのハーブ類であるバジルや大葉(青じそ)にとっては、酸性ではなく弱アルカリ性に変えてあげることが大切です。
土を弱アルカリ性にするのに登場するのが石灰で、苦土石灰を使います。
さて、土作りを始めましょう。
土の再生手順
プランターをカラにする
まずプランターの土をカラにします。
そして、先ほど取り出した石を水はけ対策として敷きつめます。
プランターに土と土壌改良材を入れる
ここからプランターに土を入れてていきます。
去年の土の量ですが、目安としてはプランターに半分から2/3程度を目安としましょう。
同じ土でずっと作り続けると、土のバランスが悪くなります。ですから、少し減らしましょう。(すでに水で流れて減っているかもしれません。)
ここに腐葉土を入れます。
腐葉土はプランター全体の土に対して1/3程度は入れてもいいでしょう。
また可能であれば土壌改良材などと呼ばれる、土を再生する土というものが売られています。
こういうものを混ぜれば、そこそこ土は早いスピードで再生してくれます。
これらを混ぜ合わせます。
苦土石灰を加えて数日待つ
次に、アルカリ性に中和するために苦土石灰を入れます。
また、苦土石灰はプランター1つあたり10グラム程度なので、ほんのひとつかみ程度を入れます。(10~15グラム程度)
これらを混ぜます。
プランターの底に石を敷き詰めたので、その石を掘り起こさぬように、そっと全体を混ぜます。
私は、ネジリ鎌という鎌が好きで使用しています。
鎌の刃の部分が平たくなっているので、とても混ぜやすく、草刈りなどにも使えます。
もちろん、他に大きな容器があればそちらで土をスコップなどで混ぜてからプランターに入れるのがいいのでしょうが、一般家庭ではそんな都合の良いものはありません。
ですから、プランターの中で慎重に混ぜていくことにしています。
こうして数日待ちます。
肥料を与える
苦土石灰が落ち着いたら、肥料を入れます。
ハーブ用の肥料も入れてお場合には、下の方に入れておいたほうが良いですが、最初は全体に広げておいても良いでしょう。
水をたっぷり与えて完成
土を混ぜ終わったら、水を与えます。
腐葉土は水を吸いにくいので、何回かに分けて吸わせていきましょう。
これでプランターの土の再生は完成です。
できれば1週間ほどおいて、土に腐葉土、ハーブ用の肥料、苦土石灰などをなじませておきましょう。