苗の間引きは、思い切ってやろう! ~強い苗を育てるために

想像以上に密集して発芽する種

間引き

種から育てると、思った以上にたくさんの芽が出てしまうことが多いですね。

種まきの時に、不意に一箇所に種がまとまってしまったり、水やりの時に水に流されて種が部分的にまとまったりして、密集して発芽してしまうこともあります。

新鮮な種の発芽率は高いですが、もちろん発芽をしない種や不良のものもあるので、植えようと思った数よりも少し多めに種をまきます。

とはいっても、数を数えて種まきをすることはほとんどないので、多かれ少なかれ、密集して発芽することは避けては通れません。

発芽をしてすぐは、「かわいい~」と見ていますが、少し経つと、「これで大丈夫かな」と不安になります。

ですが、自分が撒いた種なので、発芽した芽はすべて育ててあげたい!なんてことを考えて、そのまま密集させたまま育ててしまいがちです。

でも、それは禁物です。

密集して育てるとどうなるのか

密集して育つといくつか良くない点があります。

1.密集している場所の土の栄養がなくなる。

2.密集しているので、陽の当たる位置へと茎が伸び、茎が曲がって変形する。

3.陽の光を求め、我こそ先にと伸びるので、ひょろっとした茎になる。

つまり、密集をそのまま放置すると、もやしのようなひょろっとして茎が曲がった苗になってしまうことがあるのです。

これはまずいですね。。。

こういうことがおこらぬよう、間引きはとても大切です。

雑草だと思って思い切り間引く

心を鬼にして、雑草だと思って間引きをしましょう。

たとえばこんな感じです。

1箇所に10もの芽があったとしましょう。

その中から、

・成長の遅いもの
・何となく葉の形が悪いもの
・陽の光を求めて茎が変形しているもの

などを見つけ、そっと抜きましょう。

10あるとすると、半分にするくらいのつもりで抜きます。

でも、根が絡まって他の芽も一緒に抜けてしまうことがあります。

そんな時は・・・残念ながら一緒に抜いてしまいましょう。

もちろん土に返せればいいですが、無理して返すよりも残った強い芽を探しましょう。

まるでくじ引きのようですが、できるだけ根が方々に張り巡らす前に減らしておくのがポイントです。
(だいたい丈が2~3センチくらいになったらやってみましょう。)

そして、半分くらいになったらそのまま数日おいて、強そうなものを残して減らしていきます。

こうやって、様子を見ながら、強そうな芽だけを残していくことができます。

ただし、抜きすぎには注意

ある程度の大きさになると、やはり抜く時に一緒に周りの苗も抜けてしまう可能性が高くなります。

根が絡まっている場合には、ゆっくりとほぐし、ある程度の大きさになっていれば、別の場所に植えてあげても良いでしょう。

また、どんなに小さくても害虫の被害にあってしまうことは避けられません。

ですから、多少は害虫に食べられても数が残るようにしておくことも必要です。

苗を買ってきてもいいですが、できれば種から植えたいもの。

間引きさえきちんとすれば、強い苗に育ちますので、ぜひお試しください。

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